TRENDLABOのカオス(@trendlabo_jp)です!
韓国の人気ドラマ「梨泰院クラス」の日本リメイク版である「六本木クラス」。
世論は賛否両論が真っ二つに分かれていますね。
梨泰院クラスを視聴されていない方の感想では「面白い!」との好評が多い一方、原作を見られた方からは、クオリティ面などの厳しい指摘も見受けられます。
確かに、映像や演技などはどうしても原作とは見劣りする点も多く見受けられ、視聴率も第1話が9.6%、第2話は8.6%、第3話
は7.0%…と低迷し、途中で「離脱」されてしまう方も多いようです。
そんな中、まさかの韓国で六本木クラスのドラマが配信されるとのこと。
日本でも韓国版との比較では酷評も多いのに、大丈夫なのでしょうか?
今回は逆輸入の経緯の考察や、日本のネットの反応、六本木クラスを視聴した韓国人の感想をまとめました!
目次
六本木クラスがTNINGで韓国配信!逆輸入の経緯・理由はなぜ?
俳優・竹内涼真が主演を務める「六本木クラス」は、韓国の動画配信プラットホームサービス「TVING/ティービング」内の「tvN Drama」にて、2022年8月3日16時〜より韓国国内での独占配信(第一話無料)がスタートしました!
https://twitter.com/tvingdotcom/status/1554723743343181824?s=20&t=G0OPznFHQ38Lm4NybomlvQ
さらに、本家の韓国配信だけでなく、六本木クラスは世界7ヶ国(中国、香港、マカオ、台湾、タイ、アメリカやカナダ)の各地域での独占配信も決定したそうです。
世界展開の理由としては、第1話の放送後にはアジア各地域から番組購入の問い合わせが殺到したそうで、それを受けての世界展開になったそうです。
なぜ本家の「梨泰院クラス」が十分に面白いのに六本木クラスが世界展開されるの?と疑問に思いましたが、タイや台湾は親日ですし、梨泰院クラスの素晴らしいストーリーの舞台がソウルから東京の中心地である「六本木」に移ったことで、新たな話題性や興味を惹き付けた部分があるのでは?と感じました。
また、韓国の逆輸入についてですが、そもそも六本木クラスは、
①韓国版ドラマを制作した「SLL」(旧JTBC)
②原作漫画の「カカオエンターテインメント」
③日本の「テレビ朝日」
による「韓日共同プロジェクト」として誕生したドラマです。
梨泰院クラスの初の海外リメイク版の制作ということで、テレビ朝日は韓国版ドラマの演出家のキム・ソンユン監督や、原作の作家のチョ・グァンジンと定期的な意見交換を重ねてきました。
六本木クラスの制作では、演出シーンの細かな意図や、台本チェックなどの相談、アドバイスを受けながら進めていたのだそうです。
このように、六本木クラスは制作段階から韓国側からの全面協力を得ながら進めてきたため、もともと韓国配信は視野に入っていたのかもしれませんね。
また、梨泰院クラスの原作マンガの作者で、韓国ドラマ版の脚本を担当したチョ・グァンジンは、六本木クラスを視聴した感想を絶賛しています。
チョ・グァンジン曰く、「見る前は色々心配がありましたが、実際に視聴すると社交辞令ではなく本音で面白く、1人で見ていたら泣いていたでしょう」とのこと。
チョ・グァンジンはもともと、日本のドラマが大好きでよく視聴するそうですが「六本木クラス」は見応えがあり、テンポの良さが生かされていて、「韓国版コピーではなく日本の新しいドラマとして一番面白かった」とのことです。
このような原作者の感想からも、韓国配信への要望や期待が高まったのかもしれません。
六本木クラス韓国配信に日本の反応は「恥ずかしい/不安/止めてくれ」と悲観的
日本で作られた文化コンテンツが海外で配信されることは、本来は喜ばしいことですよね。
しかし、六本木クラスの海外配信に関してはちょっと違うようです。
特に、本家の梨泰院クラスの製作国である韓国には引け目を感じてしまうのか?配信に対して肯定的というより否定的な世論が多いです。
韓国配信決定に対して、日本のネットの反応はどのようなものがあるのでしょうか?
批判的な意見
韓国ドラマは台詞やカメラワーク、音楽が作り込まれているし、俳優さんの演技力も素晴らしい。
日本の大袈裟な言い回しや学芸会レベルなのに自信満々な演技は本当に恥ずかしい。
最近の韓国ドラマのクオリティは悔しいほどに高い。今の日本のクオリティを海外に出したら恥をかく。
梨泰院クラスの製作費用がかかっていることを六本木クラスで実感できるから悲しくなる。
肯定的な意見
六本木クラスの韓国配信決定に関し、日本人は自信がない・心配という声が多いようですが、実際に視聴された韓国人の意見はどうなのでしょうか?
六本木クラスの韓国のレビュー評価は?意外と好評?
日本のドラマが好きな韓国人の中には、今回の配信決定前から既に六本木クラスを視聴された方も多いようです。
ネットの反応には、もちろん予想通りの酷評もありましたが、意外にも好評の感想や、興味深い視点も多く見られました。
今回はその1部を紹介します。
六本木クラスのキャスト(竹内涼真・新木優子・香川照之・平手友梨奈・早乙女太一)の韓国の反応は?
俳優の違いが韓国版と日本版の区別の特徴を明確にし、リメイクドラマの核心のメリットになるのでは?
梨泰院クラスでのパクセロイの頭は強い意志が込められた感じなので、竹内涼真はもうちょっと髪を切って!
日本版の竹内涼真は人のいいスンドゥン(=優しくて素直な人)です。韓国版と比較すると優しく見える。
この穏やかなイメージで、セロイの持っている野性的な感じをどう表現するのか今後が興味深い。
しかし、日本版は一目で見ても早乙女太一が竹内涼真より背が小さく、視線を見上げて戦うシーンのカリスマが落ちて、演出がぎこちないようだ
韓国版の会長役のユ・ジェミョンは悪役 でもたまにお年寄り感が出て、悪い雰囲気が全く漂っていなかった。
一方、日本版の香川照之は、ほぼ狂気に満ちた悪の化身のようなキャラクター。悪役演技がオーバーすぎるが、私は気に入りました。
原作の内容をそのままに、この程度の差別をするのはリメイク作業にはかなり良い試みだと思います。
軽くオーバーに感じる演技が、もともと日本ドラマの個性と特色だと思う
https://twitter.com/kaki_dassy/status/1547410084091011072?t=-G6IhwCGn2ppv54z8qyCsA&s=19
今後このドラマをもっと面白くて投入させるのに大きく貢献するだろうと思います
このキャラクターも作品でとても中核的なキャラクターなので、 早乙女太一が良い演技を見せてくれ、これからの展開にもかなりの期待感を持たせます。
日本と韓国の文化や風習の違いへの興味
韓国版では主人公が未成年者でも父が従う酒を酒場で堂々と飲む場面が出てきますが、日本版は場所も居酒屋ではなく家に変更され、父の酒も飲めなくなります。
ここでこのドラマの最も重要なセリフで ある「お酒の味はどうか」が必ず出なければならないので、父の酒が少し飛び出してしまったことで処理してしまいました。
このシーンはとても不思議でした。
いくらパブでもなく、家の中で父がついでくれるお酒一杯を高3の主人公が飲むシーンがテレビドラマで許されないのか?
放送局によって違いがあるのか、放映時間帯によって規定あるのか気になりますね。
一人で笑っていました!
警察の前に座って取り調べを受けるシーンで梨泰院クラスでは、警察の前にノートパソコンがあります。
しかし、やはりファックス強国日本、紙一枚だけ机にダランと置いたまま警察は手書きで取り調べを繰り広げます。
必ずレストランの入り口に立って(主にレジの近く)、従業員の方から「どこでも好きな場所に座ってください」という言葉が出ます。
席が空いているからといってどこでも座ってはいけません!!!!
人員を確認して、指定の席に案内されるまで お待ちください!
靴を脱いだら揃えて逆にします。
日本は幼稚園から、靴を脱いだら帰るときに楽な向きへ方向を変える教育をします。
六本木クラス全体の韓国の評価
全体的に減った製作費と内容だけ劣化したリメイク作が出たのは当たり前ですが、 俳優たちが原作のキャラクターによく似合いながらも韓国版とは差別化された個性を見せて韓国版では感じられない新たな魅力と個性を備えた作品といえます。
残念な部分もありますが、私は満足できる結果だと思います。 まだ1話見ただけですが、これからもっと期待しています。
私にとって下半期で最も期待されるドラマのひとつでしたが、これなら無難に良いスタートを切ったと言えます。
だが逆に、原作をそのまま追いついて幸いという反応もある。原作に従わなければ原作を尊重しないと不快だと思う原作ファンも存在し、原作を見ていない視聴者たちは原作の楽しいポイントをそのまま感じることができるからだ。
日本は韓国よりも先進国なのに、どうしてこのような文化コンテンツ産業にしっかりと投資をしないのだろう?
まとめ「六本木クラス」の楽しみ方
六本木クラスの韓国配信が決まったときは、きっと韓国では酷評ばかりでバカにされるだろう…と心配しましたが、
実際の韓国の反応を調べてみると、違いを認めつつも楽しみながら視聴されている方も意外と多く、ホッと一安心でした(笑)
逆に言えば、梨泰院クラスを見た日本人はパクセロイやチャンデヒのキャラについて「原作のドラマ=模範解答」という固定観念に縛られすぎているかもしれないと感じました。
【比較必至】と言われる六本木クラス。
正解や不正解をジャッジするのではなく、純粋な違いを認めながら視聴することが、楽しむための秘訣かもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。